ジュネーブ国際機関日本人職員会 (JSAG)

隈元美穂子JSAG会長 就任挨拶

2022年4月1日

JSAGの皆様へ。

はじめまして。JSAG会長に就任いたしました隈元美穂子と申します。

2021年10月にジュネーブに赴任いたしました。以前にも出張ベースでこの街には何度も訪問していましたが、生活をするのは今回が初めてです。新しい土地で新しく生活をスタートするという期待につつまれていた時に、以前からお付き合いのあったJSAG前会長の上岡様から会長にならないかとのお声掛けをいただきました。とても良い機会をいただいた事に感謝し、是非ともよろしくお願いいたしますとお受けした次第です。

私は日本の民間企業で仕事をした後、30代になってから国連での仕事をスタートしました。最初はJPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)制度から。そこから山あり谷あり、素晴らしい経験、大変な経験と数えきれないほどの機会をいただき、早くも国連勤務も20年以上が経過しました。この期間、UNDP(国連開発計画)とUNITAR (国連訓練調査研究所)にて仕事をし、勤務地もベトナム、ニューヨーク、サモア、インドネシア、日本、そしてジュネーブを巡り、たくさんの人々と出会い、支えられてきました。

今までの人生を振り返ってみたときに、仕事とプライベート共に人生を分かち合う沢山の仲間ができたことは人生の宝だと心から思っています。その仲間は時には先輩であり、時には同年代、時には後輩でした。また、同じ機関の仲間である場合もあれば、他の機関、他のセクターであることも多々とありました。共に学び、教えあい、切磋琢磨できる、そのようなネットワークを作り増やしていく場を提供できるように、JSAGの副会長、代表幹事、幹事、そして会員の皆様と共に進んでいけたらと心から楽しみにしております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

隈元美穂子


上岡惠子JSAG前会長 退任挨拶

 

2020年4月よりWIPOの高木善幸氏から引き継ぎ、2年間JSAG会長を務めさせて頂きました。厳しいコロナ禍の中、全ての活動をオンラインで行いました。私も多分最初で最後のオンライン会長だったのではないかと思います。色々な制約はありましたが、ランチタイムウェビナーで国際機関で働く日本人のSWOT 分析、ジェンダーダイアローグシリーズ、統計学101、ネットワーキングイベント等多岐に渡る題材を取り上げ、オンラインの強みを活かし日本も含め海外からも多くのご参加をいただきました。グローバル日本人職員会との連携も強化しJSAGのニュースレターを相互転載するなど、情報と人のネットワークの拡大もできました。これはひとえに幹事の皆様が提供してくださった素晴らしいアイデア、人脈と実行力の賜物です。この場をお借りして幹事の皆様に心からお礼を申し上げます。幹事代表であり実質の会長代行も努めて頂いた城取さん(UNCTAD)と浅井さん(UNOG)にも本当にお世話になりました。感謝!

JSAGの立ち上げからずっとご支援を頂いているジュネーブ代表部にもお礼を申し上げます。特に柿沼書記官、工藤書記官にはいつも貴重なアドバイスを頂きました。ありがとうございました。

さて、ここからはUNITARの隈元美穂子新会長バトンタッチです

 

2年6月

上岡惠子

 

 

大学、学校からの学生等の国際機関での受入れについて

 ジュネーブにある各国際機関での受入れ(オンラインセミナー、実地による訪問等)を希望される学校、大学等の担当者におかれましては、希望する趣旨・目的を明確にしたうえで、各機関の窓口へお問い合わせください。


なお、旅行代理店等、商業活動を目的とした営利団体からの依頼については、国際機関の理念上不適切であるため、原則として受け付けておりません。

代表的な機関の連絡先は次のとおりです。記載のない機関については、各機関のHPをご確認ください。 

ジュネーブの国際機関等

連絡先

ITC

https://www.intracen.org/contactus/

UNCTAD

Ms. Monica MORRICA (monica.morrica@un.org), Communicatoin and External Relatoins, UNCTAD

UNDP GENEVA OFFICE

General Inquiries

Tel +41 22 917 85 36

registry.ch@undp.org

Fax +41 22 917 80 01

 

Mailing address

Palais des Nations, CH-1211 Geneva 10

Street address

11-13 chemin des Anémones, « Maison internationale de l'environnement »

1219 Châtelaine, Geneva

https://www.europe.undp.org/content/geneva/en/home/operations/contact_us.html

UNHCR

UNHCRs Visitor Center (visitors@unhcr.org)

UNOG

Visitors service e-mail: visit-gva@un.org

web site: https://www.ungeneva.org/en/practical-information/visitors

UN-OHCHR

General inquiries:   

Telephone: +41 22 917 9220

Email: InfoDesk@ohchr.org

https://www.ohchr.org/en/aboutus/pages/contactus.aspx

WHO

Ms. VAN DER WAL, Dorine Q.

vanderwald@who.int

WIPO

Visitors service e-mail: visits@wipo.int  

INTERNATIONAL FEDERATION OF RED CROSS AND RED CRESCENT SOCIETIES (IFRC)

Secretariat Reception <secretariat.reception@ifrc.org>

前JSAG会長高木善幸氏への在外公館長表彰


皆さんこんにちは。11月26日に前
JSAG会長の高木善幸氏が長年に渡るジュネーブ国際機関日本人会にされてきた貢献を讃え、寿府代の山崎大使から在外公館長表彰が授与されました。高木さんは2004年のJSAG設立にもご尽力され、2009-12と2019-20の2回JSAGの会長も務められました。今年いっぱいでWIPOを退官されて日本にお帰りになられます。高木さんの築き上げたJSAGの地盤をしっかりと守り、更に充実した会に発展させて行きましょう。高木さん、どうぞお元気で日本でのご活躍とご健康をJSAG幹事一同ご祈念いたします。

現JSAG会長上岡惠子


前JSAG会長高木善幸氏からJSAGへ

20036月のエヴィアンで行われたサミットに当時の小泉首相が出席されましたが、その折に、ジュネーブ代表部の取り計らいで、国連で勤務する邦人職員と首相との懇談会が設けられました。これをきっかけに、ジュネーブで働く邦人国連職員の横断的な親睦組織としてスタートしたのがJSAGでした。

当時は、中国がWTOに加入して間もなくで、その後、ジュネーブコンセンサスと呼ばれ、グローバリゼーションを更に深化させるための政策協調を推進しなくてはいけないとの一般的合意のもとで、国際機関の役割が強調され、日本としても一層の貢献を国際社会に行おうとしていた時代でした。日本でも、国際機関に勤務してみようかという人が増え始めていたように思います。私も、このころから、世界各地から国連への応募の照会を日本人から受けるようになりました。一方、ジュネーブでも、複数の国際機関をまたいで、ポストを探すキャリア志向の方々が出てきました。

親睦会のようなイベントは、JSAGが全く知られていない当初は、知名度を上げるためには役立ちましたが、もう少し、就職活動に役立つような活動も必要との指摘を受けて、JSAGの活動も、変わってきました。そこで、いろいろな国際機関で勤務している方々からのお話を伺ったり、日本から出張でこられた高官の講演会などを行ったりしました。このころの苦労話としては、国際機関やジュネーブ代表部の会議室を借りることには、セキュリティーなど諸般の事情から躊躇があって、憚られました。場所の確保のために、近隣の公民館のようなところを借りたりして、転々としました。今は、講演会は、オンラインで制約なくできるので、このような問題はなさそうです。

講演会の内容は、いつもハイレベルなので、知的刺激がありました。ジュネーブには多くの機関があり、会員同士の啓発も、専門分野が違うため、関心も高まりました。ちょっと専門的すぎるかなあと思ったテーマでも、案外、同じような国際機関共通の課題が指摘されて、知恵を出し合うことが役に立ったケースもありました。JSAGOBになってから、講師で来てもらった滝澤前会長のような末永いサポーターとして貢献いただいている方に支えられ、いろいろな世代の会員が交流できたのもよかったと思います。

最近の優先課題は、ウェブサイトやSNSでのJSAGのプレゼンスを高めることでした。若い世代の会員が率先してマルチメディアを活用してくれたので、モメンタムも維持できているように思います。

肩の凝らない、役に立つ、長続きする会となるよう陰ながら応援しています。

横浜薬科大学のオンラインでのWHO訪問

  20201124日(火)、国際機関における活動や医療英語、邦人職員の国連での経験を学ぶこと等を目的として、横浜薬科大学の学生・教職員等約40名が、オンラインでWHOを訪問しました。

 約1時間半のセッションでは、モデレーターを後藤貴浩テクニカルオフィサーが務め、まず前半に、WHO Briefing CentreDorine van der Wal担当官より、WHO組織、公衆衛生、メンタルヘルス、たばこ規制枠組条約、緊急事態への対応、また、ACT Accelerator等のCOVID-19対策といった、WHOの活動について、英語で説明や質疑応答がなされました。

 次に、邦人職員である井澤有里絵テクニカルオフィサーより、職務経験として、地理情報システム(GIS)を活用したコレラ対策(ナイジェリア)やエボラ出血熱対策(コンゴ民主共和国)について、また、陣内由佳テクニカルオフィサーより、UNボランティアや外務省の邦人若手職員派遣制度JPO)等について、日本語で説明がなされました。




グローバル国連日本人職員会Newsletter「コロナ下のジュネーヴ」

JSAGでは「コロナ下のジュネーヴ」と題して、ジュネーヴにオフィスを持つ10機関の職員の方々から、コロナ禍がオフィスや機関のタスクに及ぼした影響について、寄稿いただきました。様々な機関の視点で書かれた興味深い内容となっていますので、是非ご一読下さい。
尚、この記事はグローバル国連日本人職員会Newsletterにも後日掲載予定です。

JSAGウェビナー: SWOT analysis on being Japanese in international organisations

JSAGウェビナーシリーズの今年度第一回が1012()に行われました。Greycellsの協力のもと、国際機関での日本人職員としての強みや注意点などについて、元国際機関幹部の方々に忌憚ないお話をしていただきました。興味深いトピックなので日本人職員同士で是非じっくり話したいというお声をいただきましたので、11月中に今度は日本語でSWOTの内容についてカジュアルな意見交換する会を設ける予定です。詳細は後日JSAGMLよりご連絡致します。皆様のご参加をお待ちしております。